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物質材料研究機構 研究室見学~前編
前回は、まぁ中程度の長さかと思ってupしたら、予想の2倍の長さで驚いた。メモ帳恐るべし(!?)

2日目・・・
物質材料研究機構@千現地区へ。(NIMS、あるいはブツザイケン)つくばには他に並木・桜地区があり、この日はどちらも見学OK。
4/20の研究室公開と、23の予約制レクチャーの2日間のみの公開で、私が行ったのは研究室公開の方。NIMSの建物、見てみたかったので、ちょうどよかった。★通常は公開していないのでご注意
NIMS正面@千現地区
事前にNIMSのサイトで、詳細なパンフレットを見ていたので、何を見ようか現地で迷うということは少なかったが、内容も豊富だし、年に一度のことなので、念入りに検討してから行ったほうがいいね。
何故かと言うに、全部あわせて、テーマだけでも約70。同じ場所にまとめてあるところもあるが、それでも50はある。
これを、さらっとパネル展示を眺めていけばいいのかと思ったら、直接研究室におじゃまして、研究員の方から研究内容の説明を受けるという、懇切丁寧な内容。

受付の方が、地図の番号順に回れば全部見られますんで~なんて言ってるから、気楽に見に行ったら、いやーようこそまぁまぁこちらをご覧になって、ではご説明しますね、所によってはまぁまぁおかけになって、ってな具合でw 
もちろんパネルでも展示がされているけれど、ただ表を見てもポイントがわからなかったりするし、説明してもらって質問できるのは大きいなぁー
寝ぼけた質問もしてしまっていたと思うけど。
わけもわからずふらりと行くと、普段使わない脳の部分を立ち上げるのに時間がかかる・・・

自分の記憶の整理も兼ねて、見学した内容のまとめ
とっても長いですー(^^;
さすがに機器の写真は撮ってこなかった・・・建物の写真は次回に。

まずは顕微鏡で、マクロの世界への旅立ち。10円玉や花粉など身近なものを見て、軽く頭のウォーミングアップをしたところで、展示してある研究の紹介をしてもらう。
ここでは材料中の微粒子の分析をしている。この顕微鏡で金属の破断面を見て、金属疲労の原因を探ったりもしているようだ。

金属表面に付着している樹脂を除去する方法の紹介があり、途中の経過で濃度の高い濃硫酸に漬け、樹脂を溶かすというのを聞き、えーっ 濃硫酸で金属も反応しちゃわないの?って思ったら、濃度が高いと反応しづらくなるそうで、反応しやすい金属を除いてはこの方法で除去が可能らしい(すごーい)。もしかして、昨日@気象研究所の、純水の粒は凍りにくいってのと、似たようなことかなぁ。
ここでは他に、金属にX線を当てて物質の組成を調べる際に、どうやってその精度を高めるかを見つけたお話も聞けた。
一言で言えば、角度を変えるだけの話なんだけど、どうして角度を変えてみたのかとか、そこに至るまでの経緯は長かっただろうから・・・ 朝からいいお話が聞けてよかった~

次に、前のところに少し関連して、ナノスケールの硬さを調べている研究室へ。
ナノって、ここ数年聞くけどなんだろう?
ミクロンの下の単位で、1ミクロンが1ミリの1/1000、1ナノは1ミクロンの1/1000。要するに超小さいサイズでのモノの開発、ってこと?←結局よくわかってない

で、ここでは試料に、細いダイヤの針を刺して(これ自体ナノ単位の細さ。どーやって作ってるんじゃ~)、その入る深さで試料の硬さを測定する装置&プログラムを見せてもらった。
これも金属疲労に関係していて、ナノスケールでどこが弱いのかを見て開発の手助けをする。
針を刺したときの深さが、グラフでば~っと出てきて、針を抜いたときの反応で弾力も同時に測定が可能。
こちらは長居させてもらっちゃいました。面白かったなぁ~

物質材料研究機構 研究室見学~前編_c0041132_19104544.jpg次はお土産にプリントした画像を貰ってきた、レーザーを当てて高分子体(砂糖とか、1個がやたらでかい分子)を定着させる技術。この絵、元のサイズは一辺1ミリもないそうで!うへー
ここのお部屋ではその他宇宙空間での摩擦に強い潤滑コーティングの話なども。宇宙センターの研究とも大きく関わっているみたい。

これだけで12時を軽く回り、お腹が空いてきたけど、ちょうど同じ建物でやっているからと、上の階へ。
分子を混ぜて、金属ガラスを作ってみよう(*注)シミュレーションをさせてくれた。
混ぜる分子の大きさ、配合、冷やす速さを決めると、うねうね分子モデルが動いて固体になっていくイメージが見られる。(見学者用のゲーム感覚シミュレーション)
ゆっくり冷やすと、分子がキレイに並んでいく(透明な氷と一緒ね)。っていうのなどを計算でやっているところ。
*金属ガラスは、窓ガラスなどの親戚ではなく、均一に混ざっていない、分子の配列がバラバラな金属。SiO2が入っているわけではないし、透明でもない。
もともとガラスの語源はこれで、窓ガラスのガラスがこの状態の代表的なモデルだから、らしい。

ランチ小休止(NIMS見学)で、超伝導のお話なんかを聞いたりしているうちに、お腹が限界なのでランチへ逃避。
近くにカフェがあったっけ、と出かけたら、その隣によさげなイタリアンが・・・なかなかうまかったー♪(そして店の名前を忘れる私・・・)
とりあえず午前のまとめをメモメモしながら(今日は受付でNIMSボールペンをゲットしておいた)、食事済ませたら2時近い!4時までに見たいところ回れるのか?

追記:イタリアンレストランの名前がわかりましたー メニューも豊富でいいとこだった。
ジラソーレ つくば市竹園2-16-3 火曜日定休 
by phedre | 2006-04-26 19:28 | お散歩@つくば近郊