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北京でお正月(5)法源寺~天壇公園
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一人、胡同へ迷い込む。
入り組んでいるので、ほんとに迷い込んだら、出てこれなそうだ。
ちょっと横道に入ると、こんな昔ながらの街並みも残っている。

法源寺裏通り、とあったので、お寺の裏側に出るのかと思ったら、大回りして正面入り口に出た。まったく、迷路のような通りだ。
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北京でお正月(5)法源寺~天壇公園_c0041132_23105140.jpg法源寺は、北京市内では最も古い仏教寺院で、645年に竣工されたとされている。
他の場所に比べると、敷地も狭く(他所が広すぎる気もするが)、人も少ない閑静なお寺だ。

境内は木々が多く、ほとんどが冬枯れてしまっているが、春には緑に囲まれた華やかなお寺になることだろうと思う。

門などは地味な印象だったが、回廊は他の寺院にも負けないほど鮮やかに塗られている。回廊の壁には、教訓?が書かれているが、どれも軒下部分の模様に合った色合いで、きれい。
屋根にちゃんと走獣もいる~

さて、ここからしばらく東へ行くと、天壇公園がある。皇帝が天に祈りを捧げた場所で、世界遺産に指定されている。

北京でお正月(5)法源寺~天壇公園_c0041132_23314341.jpg故宮よりも敷地が広いので、どの門から入れば一番楽なのか悩みつつ、南側から攻めてみた。
バスで南天門に着く・・・あまりにも、わかりやすいお正月の飾りw





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北京でお正月(5)法源寺~天壇公園_c0041132_18461775.jpg3つの牌坊の先に、三層の円形の基壇がある。この圜丘で、天子である皇帝が天帝に一年の報告をした。
あっけないほどシンプルな色使いに驚くが、欄干の彫刻などはやはり手が込んでいる。
←圜丘を囲む塀の瑠璃瓦。龍が彫られているのは他所でも見かけたが、この深い青が白い圜丘によく映える。
北京でお正月(5)法源寺~天壇公園_c0041132_18513466.jpgこちらは正月の祭祀の中心となった、祈年殿。ここでは豊作を祈願した。
この祈年殿のある一角、まるまる修復中で入れず、一番近づけたのがここ(裏側)。
建物の下に、少しだけ圜丘と同じ白の基壇が見える。
ここと圜丘の間に、皇穹宇という祭祀の際に先祖の位牌を置いた建物があり、これが祈年殿を縮小して一段にしたような建物なので、なんとなく祈年殿も見た気分になっておこう。

この日は一人だったので、自分のコンパクト銀塩カメラのみで、ズームがなく残念。
ここも故宮同様、ざっと観光するだけなら、北門と南門を一直線に横切れば、以上のめぼしい所を見られる、わかりやすい造り。そのルートを外れると、急に人が減っていくのも毎度のことながら面白い。
敷地の北西側、植物園の中に面白い建物があった。
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北京でお正月(5)法源寺~天壇公園_c0041132_1948278.jpg双環万寿亭・・・○を二つくっつけた形になっていて、天井も「8」の字ではなく、○2つの組み合わせになっている(包含関係のベン図のような)。向かいのあずまやも、何型というのか・・・「し」のような不思議な形をしている。
双環万寿亭の方は、乾隆帝が母の誕生日を祝って建てた物を、中南海から移築したもの。
ここの回廊、歩を進める毎に違う絵柄や、違う眺めが現れるので、ぼーっと歩くのが難しい。特にこの天井の模様には、感動!
この辺は地元のおじさん達がいっぱいまったりしている。

この南には斎宮があり、皇帝が祭祀の前に身を清めるために泊まっていた建物が見られる。小さな敷地に、ぎゅっと押し込めたような感じで、迷路のようで楽しい。

では、またまた走獣コレクションを。
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(左)斎宮の門、緑の瓦に緑の走獣と、黄色の走獣。
(右)皇穹宇の門。こちらは青い瓦に青の走獣。こうして見ると、先頭の仙人の顔がしっかり塗り分けられているのがわかる。

さて、天壇公園を歩くと、紫禁城と色合いが違うことに気づく。
紫禁城は黄色の瓦なのに、ここは黄色は使われていない。皇帝の建物には、皇帝の色である黄色が使われるきまりで、雍和宮も雍生帝の遺体を安置していた経緯により、黄色い瓦が使われている。
なぜこの天壇公園には、黄色い瓦がないのかというと、皇帝が天帝に対し謙譲の態度を表しているから、だそうだ。奥深いなぁ。
by phedre | 2006-01-14 23:15 | 中国1(北京、アモイ、杭州)